秋の宮温泉郷 宝寿温泉 (秋田県湯沢市)

泉質:ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
泉温:50.1度
pH:7.0
源泉掛け流し(加水なし、加温なし)

ここは、施設自体は無人で、向かいの「峠の駅」で入浴料を払って入る、無人販売所のような温泉。建物自体はちゃんとしていて、たぶん先代「峠の駅」だったりしたんじゃなかろうか。かつての「峠の駅」だったとおぼしき、建物右側部分は、閉鎖されてて廃墟状態で、左半分の温泉部分だけが生きながらえてます。

風呂は、内湯と、半露天風呂。内湯は、木材が多用されていて、入るともわっと木の匂いが薫ります。秋の宮温泉にほど近いにもかかわらず、泉質は全く異なり、浸かると足腰が見える程度の褐色のうす濁り湯です。なめるとちょっと金属っぽいけど、中性で、酸味は感じない。源泉が適温なおかげで、かなりの流入量があり、試しに桶で計ってみたら3秒で桶が満杯になった。お湯の回転が良いのもあって、とっても気持ち良く入れた。

ただ、対照的に残念なのが半露天。ここの露天は、内湯の湯船からパイプが伸びていて、そっからお湯を引く方式。なので、内湯の使い古しのお湯が回ってくる。当然、内湯のオーバーフローの分だけ流入量は少なくなっていて、桶満杯まで8秒くらいかかる(それでも、それなりの流入量ではあるんだけど)。内湯が適温なぶん、半露天は割とぬるめで、空気が涼しいのもあって長湯には向くかもしれないけど、お湯の質としては内湯と比べちゃうとだいぶ見劣りするかなあ。