藤七温泉 彩雲荘 (岩手県八幡平市)

泉質:単純硫黄泉
泉温:90.6度
pH:3.4
加水あり、加温なし、循環なし

玉川〜八幡平に紅葉を見にいった際、立ち寄りました。

藤七温泉は、八幡平山頂から樹海ラインを少し下ったところにある温泉。ヘアピンカーブから湯畑みたいのが見えるのが気になってたんだけど、入るタイミングを逃し続けてて、今回ようやく入浴できました。

ここの売りは、なんといっても、道路から丸見えの露天風呂。あまりにも丸見えなので、てっきり湯畑かと思っていたんだけど、いくつかを除いてすべて混浴露天風呂だった。数えたら、男性が入れるものだけで5つもあった(加えて、柵に囲われた女性専用の露天がある)。どの浴槽も、底部から源泉が気泡とともにプクプクジワジワ湧き出ていて面白い。温泉を引いたというより、もともとあった湯口や湯溜まりに、木枠をつけて、浴槽にしたようなイメージ。そしてこの源泉がなんと90度以上もあるもんだから、下手なところに陣取ると、熱くて熱くて大変。お湯は泥系の硫黄泉で、酸味はそれほど強くなく、ほのかにとろみもあって、肌にやさしそうな印象でした。ただ、泥のおかげで、湧出口付近がアツアツ泥火山みたいになってるところもあって、なかなか危険な感じでした。ちなみに、露天と見せかけた湯畑が2つほどあり、これはもう底がアツアツ泥火山状態で、足を踏み入れようものなら大惨事になるので(なりました)、道が続いてない浴槽には入らないほうが身のためです。。

ちなみに、混浴内湯も入ったんだけど、こっちはパイプ給湯で全体が適温だし、泥もほとんど無いし、とっても快適でした。お湯の素性の良さが際立つ結果。

いろんな温泉に入ってきたけど、なんていうんだろう、ここの露天は、そのなかでも一二を争うほどの強烈な温泉体験だった。下手な岩風呂なんかより、よほど自然そのものを体感してる感じ。これは一見の価値あるよ。