湯の越の宿 (秋田県南秋田郡五城目町)

泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性温泉)
泉温:40.5度
pH:7.6
加温あり(気温が低いとき)、加水なし、塩素消毒あり

R285で五城目の道の駅を過ぎ、ちょっと行って、左折。少し山に入ったところにある一軒宿。2年くらい前に行った気がするんだけど、久々に行ってみた。

ここのお湯は、このへんでは珍しい、硫黄泉。しかも何が珍しいって、ベースがアルカリ系の温泉なんだよね。乳頭あたりの硫黄泉は「単純硫黄泉」なことが多いと思うんだけど、ここは「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」。秋田のこのあたりでありがちな(秋田温泉とか)、ヌルヌル系アルカリ温泉をベースに、硫黄を加えたような泉質なのです。他では見たことない気がするなあ。

お湯の色は、青白い濁り湯。匂いは、強すぎない硫黄臭に加え、やや金属質の香りや、アブラっぽい香りも。入った感触は、秋田温泉ほどではないにしろ、ぬるっとしていて、硫黄泉にしては珍しい。

浴槽は大(上流)・小(下流)2つに区切られていて、大浴槽側の湯口から入ったお湯は、仕切りをオーバーフローして小浴槽に入り、小浴槽の下流側から掛け流される構造。なので小浴槽はだいぶぬるい、みたいなんだけど、混んでて入るタイミングを逃したので入ってない。表示によると「大浴槽は42〜43度、小浴槽は38〜39度」的なことが書いてあったので(数値はうろ覚え)、ほどよく温度が下がっている模様。大浴槽は適温でした。

湯口のほかに、大浴槽の中央底部から、熱いお湯が出ていたので、そこが加温口なんだと思う。湯口からの流入と、下流からの流出は、ほぼ同じ量に思えたので、加温・消毒ありとはいえ、どちらかというと掛け流しに近いと思う。実際、濁りはしっかり保たれてて、お湯の個性はっきりしてるし、塩素の臭いも気にならないし、このくらいなら全然問題ない。

気持ちいいわー。また行きたい。