天下の名湯 滝温泉 (由利本荘市)

R105を大曲方向に走っていると、「天下の名湯 10km →」の看板。
気になるので立ち寄ってみた。

施設は一言で言うと昭和。
建物には「天下の名湯」とデカデカと。
受付も、中の様子も、ひたすらに昭和文化遺産。
かといって、そこまでひどく汚いわけではなく。味わい深い。

湯船は内湯のみ。
直線と円を組み合わせた面白い形をしていて、
寝れるほど浅いところや、ちょうど人間一人分くらいに凹んでいるところなどがあり、
浴槽としてはすごくくつろげる形だった。

浴槽の底面いたるところにパイプが埋め込まれ、泡交じりのお湯が垂直に噴出。
加えて、天井から垂らされた配管からは、循環装置からの配管と思われるお湯が、
これまたかなりの勢いで湯船に注ぎ込まれていて、
古さからするとお湯自体の清潔感はなかなかのもの。
(ただし、水流が達しない部分のお湯は、ちょっと淀んでいた)

ただ、肝心の泉質は、浴室のプール臭からある程度覚悟はしてたけど、
濾過されすぎ塩素入れすぎのお湯で、温泉感はまったくなし。
加温・循環・塩素消毒ありで、源泉温度は20度台とのこと。
データ上はpHが9超えてたし、飲泉用の温泉販売もしていたので、
源泉自体はなかなか面白いお湯なのかもしれないけど、
あれだけ濾過しちゃったら台無しだよなー。うん。

循環配管が明らかに後付けだったので、循環濾過以前のお湯に入ってみたかったです。